MENU

 

会長挨拶

                     

新型コロナウィルスの蔓延防止重点措置も3月22日をもって全国的に解除されました。オミクロン株の出現によって拡大した感染第6波も、収束の兆しが見えてきています。年度末・年度始めによる人々の移動や桜の開花に伴う花見によって、感染が再拡大されないことを願っています。またオミクロン株による感染が収束したとしても、新しい変異株がいつ出現してくるかわかりません。新たに感染が拡大したとしても、社会経済活動が継続できるようなウィズコロナを見越して、感染治療飲み薬の普及やワクチン接種の継続など、しっかりした対策を進めていってほしいものです。
一方、ポストコロナ社会をめざして社会経済活動のありかたをめぐる議論を進める時期にきていると思います。この2年間、大学でも研究室への学生の歓迎会や忘年会、卒業生追い出しコンパなどはありませんでした。学生の教室や大学への帰属意識や、大切な成長期にもかかわらず人とのつながりが薄くなってきています。このような状況が今後も続いてよいはずはありません。新年度からはそういうこともできるような工夫をしていく必要があります。また毎年恒例になっていた定年退職者の慰労会や職場での新人歓迎会も、極めて簡素な形になっていることでしょう。それもまた大切な人と人をつなぐ絆です。年度明けからはなんとかできるようにしたいところですね。その一方で、馬鹿騒ぎを伴うような過剰な飲み会は、ある程度見直すようになるかと思います。
対面によるコミュニケーションはできないことが多かったのですが、その一方でオンラインによる会議やゼミナール、成果発表会などの機会は増えてきました。オンラインによる配信は気軽なため、対面での集まりに参加できない人も簡単に参加できるようになってきました。学会や研究会でもオンライン発表やオンライン拝聴も簡単にできるようになっています。それは従来の学会などの垣根を低くしています。例えば昨年京都大学から発信された酪農科学シンポジウムでも、例年になく多くの非会員からの拝聴者が見受けられました。それは新たに人と人をつなぐようなツールとなってゆくでしょう。ポストコロナを見据えて、今後の学会運営を考える契機にもなりました。もちろん対面での空気感も必要です。とくに学生のような若手には、対面での発表の緊張感、空気感の経験がとても大切です。
コロナウィルス感染拡大は社会にとって大変な試練となりましたが、すこし息詰まりをみせていた社会経済活動を進化させられるような契機になることを強く願っています。



令和4年3月22日

日本酪農科学会 会長 浦島 匡