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会長からのご挨拶

齋藤 忠夫会長  齋藤 忠夫
(東北大学大学院農学研究科)

会員の皆様には、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。

平成23年(2011年)1月より、金丸義敬会長(岐阜大学)の後任として、歴史ある日本酪農科学会(Japanese Dairy Science Association, JDSA)の会長に就任させて頂き、早いものでもう6年目を迎えようとしております。前半の4年間は、副会長として宮本 拓先生(岡山大学、現くらしき作陽大学教授)よりご支援を頂き、また現在は副会長として浦島 匡先生(帯広畜産大学教授)よりご支援を頂き、二人三脚の役員体制で学会運営を進めさせて頂いております。

本学会は、東北大学農学部畜産学科畜産物利用学講座(昭和26年当時)における原著論文講読ゼミナールを前身とする「東北酪農化学研究会」として発足致しました。初代会長は、中西武雄東北大学教授が務めました。中西会長が昭和50年に東北大学農学部をご退官された年に、研究会は「日本酪農科学会」と名称変更を行い、本格的な学会活動を開始しました。中西会長は平成3年に会長を降任されるまで、実に40年の長きに渡り、本学会の会長として日本の酪農科学研究を主導されました。その後、齋藤善一会長(北海道大学)、中村 良会長(名古屋大学)、伊藤敞敏会長(東北大学、日本大学)、細野明義会長(信州大学、日本乳業技術協会)、青木孝良会長(鹿児島大学)そして金丸義敬会長(岐阜大学)と会長職のバトンは日本の酪農科学(ミルクサイエンス)を牽引した諸先生方に引き継がれ現在に至りました。

わが国の酪農を取り巻く環境は依然として厳しいものがあります。とくに、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の動向が、将来大きく日本の酪農に影響することが予想されます。バターや脱脂粉乳は国家貿易ですが、チーズも含めた高い関税率により日本の酪農は保護されていますが、TPPの究極の目標は関税撤廃(ゼロ)にありますので、将来を十分予測して対策を講じておくべきだと考えます。

本学会もいろいろ改革を行いました。まず学会にロゴマークを設定し、学会誌の論文をJ-stageに掲載しました。現在では、過去20年間に遡ってバックナンバーの閲覧およびダウンロードが可能となっています。これにより、投稿数も大分増えました。また、年一回開催の酪農科学シンポジウムには若手優秀ポスター賞も設け、若い研究者が沢山出席して頂けるようになりました。ただし、会費は昨年少し値上げさせて頂きました。より学会誌の充実に注力させて頂きます。

今後とも、日本で唯一のミルクサイエンスに関する本学会を、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

平成28年3月